【独身女性の呟き】孤独のグルメ風に餃子とビールを食べると美味しさが倍増する話
とある土曜夜6時
朝昼兼用で10時くらいに食事を摂ったっきり何も食べていない。
特に運動はしていない不摂生な休日だが腹は減る。
全く運動していないし頭も使っていないのに、人間とは不思議なものだ。
しかも翌日も休みというだけで酒が飲みたくなる。
朝起きて洗濯と掃除したくらいしかカロリーを使っていないのに酒が飲みたいのである。
しかも無条件にビールと餃子のコンボでキめたいと、私の傲慢な満腹中枢が騒いでいるのだ。
本当は、地下帝国で強制労働を3年もさせられた後、やっと地上に出れた3年越しのビールを片手に
『キンッキンに…キンッキンにビールが冷えてやがる~~~~』とか言いながら
上唇に白い泡をつけて飲むのが美味いんだろう
が、今日の私は完全にそんな飲み方をする資格がない過ごし方をしてしまった。
カ〇ジ的シチュエーションだけ頭の中で整えながら、近くの中華料理屋へ繰り出した。
店に着いたのは少し早めの6時半前後
中華料理屋特有の怪しい電光掲示板が光っている
赤い看板とクリスマスでもないのに謎にちらつく上部のイルミネーション
大通りに面していながら、決して一人では入ろうと思わない佇まい
こういう洒落てない店が私には合うんだよ、今日は絶好の餃子日和だ。
入店すると、既に客が5~6組。座敷席でメニューを拝見。さて、どうやって攻略しようか。
おっ、小皿セットなんてもんがある。
生ビール+1品料理で680円。なんと薄利多売な。
生ビールが500円相当で売っているところを鑑みると、
1品料理は180円ではないか。
いやいやいかん、今日の私バンドのメインボーカルは餃子。餃子をぎょうざ(さ)ん食べたい気分。
今日の私はカロリーから解き放たれし餃座の星の戦士~とか馬鹿なこと考えながら餃子とビール到着
あ~~~素晴らしいこの風景
泡とビールの割合もちょうどいい
この2品でどれだけの人間にハピネスを提供してきたんだろう。
もしかしたらミッキー&ミニーよりも多くの人にハピネスを提供してきたかもしれない。
そのハピネスに私もあやかろう。いただきます。
あ~~~~~~美味い。
焼き目はカリっと、キャベツも楽しい食感。
肉と野菜半々で厚い皮もワタクシ好みでウマーヴェラス。
一周で2つの餃子が胃に収容された。
ここでビールだ。
脂っこくなった口の中をビールで一気に洗い流す。
ビールの苦みと餃子の油が口の中で溶け合う。
この世には今、この餃子とビールと私しかいないのではないかという錯覚に陥る。
オードリーの若林と春日しかり、
ダウンタウンのまっちゃんと浜田しかり
このビールと餃子しかり
最高のかけ合いを口の中で見せている…
そうこうしているうちに
セットで頼んでいた豚足もやってきた。
こいつも憎めない奴でよぉ…
しっかり甘辛い味が肉にしみついていて
ビールが進む進む。ビールがススムくん。
気づけば2杯目のビールが湧いて出てきた。
ここからはもう無心で飲む飲む食べる
餃子、ビール、豚足、ビール、餃子、ビール、ビール、ビール、餃子、ビール、豚足、ビール、餃子、餃子
めくるめく展開されていく糖質・脂質のアルコールセッション。
もういい、今日はもういい、
何もしなくていい、
太るなんて邪念は捨てて、今はこの幸せを噛みしめるのだ…
数分で完食。はやい。
こんなに食べても千円とちょっと
洒落た店にはできないんだよな~
やっぱりこういう店が合う。
さあ、今日は飲み明かそう、
2軒目はどこに行こうか、何を飲もうか